●定物定位
整理するとはどういうことでしょうか。例えば、手の届く範囲に普段使うものがあれば、自然とその場所に座るようになります。定められた物が、定められた位置にあることが、便利に感じる瞬間です。続けて、さらなる便利さを求めて、最適化していくでしょう。この考え方を示す言葉が「定物定位」です。アセダイスケの整理手法は、常に定物定位の考え方を取り入れたものであり、優先度に応じて必要なものを用意していき、考えに合わないものは処分することで、最適化を進めるものです。
●処分のやり方
何でも捨てるという考え方はよくありません。例えば、目的や状況に応じて、1ヶ月の内に数度でも使うものは、目に届く範囲に配置し、1年間を通して使わないようなものは処分の対象として検討します。在庫の数量にも気遣います。
いくら物持ちが良くても、何年も保管するということは生活を妨害している行動と変わりありません。なぜならば、対象となるものが多くなればなるほど、場所をとったり、保管に対する管理が必要となるからです。ふとんは干さないとカビが生えます。食器などは流行りもあります。過去現在未来という視点の他、本当に必要としているかという視点で物事を判断することで、必要なものだけを手元に置いていくことの重要性を知って欲しいのです。
●要らないものを持つことの意義
手元に置いておくことで、未来において役立つことがあるというのは最もらしく聞こえますが、実は結論を先送りにするだけで何ら問題の解決になりません。前述のふとんにしてみても、場所をとる上に、必要以上に備えることは負担を強います。誰が、そのふとんを必要としていますか。例えば、4人家族においては、4人分のふとんしか必要としません。予備や客人に備えるにしても、2人分があれば良いでしょう。6人分が1年間に必要とする量だけを保管しておけば、後は何のために保管するのかを十分に検討しないといけません。10年後、子供たちは汚れたふとんを使うと思えません。
●必要としている人に渡す
近年のオークション文化が急速に成長したのはなぜだと思いますか。それは、必要としているものが必要としている人の元へ流れることの重要性が認識されてきたからです。物を作る時代が続いた後、物があふれる時代になりました。そこで、あふれた家の中を整理しようという時代になったのです。誰かが使ってもらえそうなら、積極的に処分してしまいましょう。10年間保管するよりも、換金しておくことで必要なものをいつでも買えるように備えられます。手元にお金が残らなくても、必要な人に必要なものを渡すことで、困っている人を少なくすることができます。欲にとらわれず、適切な維持を行う観点から行動します。心配しなくとも、普段から人に尽くせば、自身が困ったときでも必ず助けてもらえます。また、助けてもらえなくとも、人を助けたという誇りは、いつまでも自身の財産です。自信を持って行動してください。
●在庫の最適化
例えば、トイレットペーパーがどれだけ増えたとしても、ある程度の数ならば処分する必要は少ないでしょう。使う見込みがあるからです。要らないものは処分するに限るとはいえ、必ずしもすべてにおいて処分を適用できないということも知ってください。在庫管理という観点は、整理整頓の応用です。
●ゴミの取り出し
通常、掃除をしなくても良いぐらいに、ゴミを発見したら、その場でゴミ箱へ捨てるという行動を身につけましょう。千切りのネギのかけらが落ちたら、見つかるまで探すべきかもしれません。ハエやゴキブリの成長を助長するような行動をとるよりも、その場その場できちんと対応しておけば、不衛生になることはありません。ゴミの片づけは常に適切に実行されるべきです。常日頃から掃除をしたくない人は、特に気を遣うべきでしょう。
また、ゴミを常に検出して捨てる行動を伴うようにしておけば、必要なものだけが残ります。ゴミの中に必要なものが残っていて、一緒に捨ててしまうというような事故も起きません。精神的にも過ごしやすい空間が維持できます。
●整理ができない人、時間
整理状況やゴミの放置期間等から、自身の精神状況が把握できます。例えば、整理ができていない机の上を見れば、そのまま頭の中も整理できていないと考えても良い場合がありませんか。倫理的な観点からも、正しい生き方を心がける観点からも、整理をすることの意義は大きいし、精神状態を把握する指標としても参考にできます。失恋の翌日も、部屋をきれいにすることは不可能で構いません。しかし、不安定さに気付いて、気持ちや部屋の整理を進めていかないと、生きてはいけません。自身の気持ちを投影するものの一つとして据えてください。
●どんなことがいけないのか
何もしないということがいけません。押し入れの奥にしまって何もしないのはいけません。常に自身が何を持っていて、どんな計画で利用するのか。計画を立てるのは難しくても、時折時間をとって整理することはできるでしょう。
●未整理の場所を作る
区分けする作業というのは、思いの外苦労を強いられるものです。そこで、未整理という場所を確保します。整理の初心者などにもおすすめです。必要かどうかを判断できないものは一箇所に集めておいて、後でゆっくり判断することで、未整理に指定した場所以外は片づくでしょう。右から左、左から右が悪いことだとは言えない理由です。ルービックキューブというのは、整理をする作業そのものです。似ていませんか。何度も何度も、同じ作業を繰り返していくことで、常に整理された状態、洗練された状態が維持できます。日々の積み重ねが大切なんです。
●必要以上に捨てる行為
心がないと言われるかもしれませんが、価値のないものは捨てることにためらいなど必要ありません。結果を出せないものは、維持することに意味がないのです。邪魔するものは、相手が誰であっても容赦してはいけません。
例えば、押し入れを整理すると、必要のないものが出たとしましょう。しかも、引き取り手を探すこともできない状態なら、処分することを考えます。もちろん、復旧を試みる価値があるものは、集めておいて後ほど処理を考えます。
捨てる勇気、家族から称賛されるはずです。腐っている、カビが生えているなど、理由は様々ですが、一様に使えないものになってしまっているものを捨てることは、家族の健康を守る行為です。手元に置いておく理由はありません。強引と言われようが、早くに捨てることが正解です。
なお、何度も処分が保留となるようなものは、手放すべきです。保留にするぐらいならば、価値のある内に処分する必要があります。誰かが必要としているはずです。
戻る